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脱臼しやすい姿勢

人工股関節置換術の合併症の中でも怖いのは脱臼です。
脱臼しやすい姿勢をしっかりと理解して、その姿勢をとらないようにしましょう。
脱臼を起こしやすい姿勢は、手術時の進入方法によって異なります。自分の手術が前方進入か後方進入かを知っておくといいでしょう。
特に手術直後から手術後3ヶ月は、手術部位周辺の組織や筋肉がゆるくなっています。股関節はどの方向に対しても不安定な状態ですので、どの方向にも脱臼する可能性があります。各運動方向にまつわる姿勢や動作に注意をしましょう。

テープを貼っている方の足が手術した足です

前方進入の場合

太ももの外側から手術をした場合は、

伸展
伸展:股関節を後ろに伸ばす
内転
内転:股関節を内に閉じる
 
外旋
外旋:つま先をからだの外側に向ける
p301 p302

伸展+内転+外旋になりやすい動作

身体をねじる 棚の上の物を背伸びをしながらとろうとする
身体をねじる 棚の上の物を背伸びをしながらとろうとする

後方進入の場合

おしりの方から手術をした場合は、

p204 p214 p205
屈曲:股関節を曲げる 内転:股関節を内に閉じる 内旋:つま先をからだの内側に向ける

の姿勢で脱臼を起こしやすくなります。

p14 屈曲+内転+内転になりやすい動作
p6 p15 p16
靴や靴下を履くときに膝が内側にはいる 後ろのものをとる
p18 P69
床のものをひろう 座るときに膝を内側に入れてしまう
p20 p21 p70
横座り とんび座り 体育座り

過屈曲

股関節を深く曲げることによって、脱臼することがあります。

過屈曲になりやすい動作

p23 p18 p11
大きく前かがみをする 床にあるものをひろうときに股関節を深く曲げてしまう 靴や靴下をはくときに前かがみになる
p25 足の爪を切るときに股関節を深く曲げてしまう
p70 体育座りをする

脱臼の症状

「つい…」無理な姿勢をとってしまうこともあります。退院後も転倒や姿勢には気をつけましょう。 次のような症状がある時は、脱臼しているかもしれません。脱臼したかもしれないと思ったときは、かかりつけの病院に連絡をしてください。土日祝はの場合はかかりつけの病院で対応できないこともありますので、お近くの整形外科や救急の外科のある病院を調べておきましょう。